金子由紀子さんの本、「お部屋も心もすっきりする持たない暮らし」を読みました。断捨離や片付けを進めていく上で貴重なヒントを得ることができたので紹介しますね。
持たない暮らしはミニマリストではない
金子さんの提唱する持たない暮らしは、ミニマムの物で暮らすミニマリストではありません。また、ひたすらお金を使わずに節約生活をするわけでもありません。
持たない暮らしの持たないモノとは、次の4つです。
1自分の管理能力を超えるモノを持たない
2愛着を持てるモノ以外、持たない
3自然に還らない、あるいは、次の人に譲れないモノを持たない
4自分と、自分の暮らしに似合うモノ以外、持たない
引用元:「お部屋も心もすっきりする持たない暮らし」
1、2、4は、私が目指すシンプルライフにも共通しています。
ミニマリストと言うと、極限まで物を減らしている印象を受けます。
正直言って、私はそこまで徹底してできません。高齢者と呼ばれる世代になれば、考え方も変わるのかもしれませんが、生活必需品以外でも心を潤してくれる物は存在します。人から見れば不用品でも、自分にとっては大切な物の場合もありますよね。
一方、断捨離中に引き出しの奥から存在自体を忘れていた物を見つけました。
「これまだあったんだ」と。
管理能力を超えている物を持っているからこういうことが起こるのでしょう。持っている物を全て把握できるぐらいが適量なんですよね。
愛着を持てる物や自分に似合う物に囲まれた暮らしを目標としています。だから、今後買い物をする時には、慎重にならなきゃなぁ。
持たない暮らしで印象に残った言葉
「持たない暮らし」の中で、印象に残った言葉をご紹介します。心にとめておけば、シンプルライフを送る上でも役立ちますよ。
買い物を心から楽しむ
例えば、缶切りやお玉などの日用品でも、いろんな店を見て歩いて、選ぶと商品知識もつき、目を肥す機会になるのだと金子さんは言います。
私は家電や洋服、バッグ、靴を選ぶ時はお店をはしごして選んでましたが、日用品にはそこまで労力や時間を使ってませんでした。用が足りればいいだろうぐらいにしか思っていませんでした。
でも、一つの物を選ぶにしても、そこまでこだわりを持てば、大切に使いきることができるのではないでしょうか。
買い物を時間をかけて楽しめば、欲しい気持ちも満足できそうです。
「ささいな物でもじっくり時間をかけて商品を選ぶ」とどんな気持ちになるのか、一度試してみようと思います。
レジに行く前に問いかける言葉と私の体験談
百貨店やショッピングモール、ネットストアでは、購買欲を刺激するように新商品が次々と登場します。テレビのCMでも人気俳優や女優さんが商品をアピール。まるで私たちの欲しくなるツボを心得ているように。
でも、一旦手に入れてしまうと時間が経つにつれて、商品の魅力は次第に薄れていきます。果たして本当に買う必要がある物だったのでしょうか?
金子さんは、新しい物に飛びつく前にこう問いかけると言います。
・それがないと、どう困るのか?
・それを手に入れて、何回ぐらい楽しむ(使う、見る、読む)のか?
・それを使わなくなったら、どうするのか?
・それは、ずっと手元に置いておきたいほど、美しい、あるいは便利なものか?
引用元:「お部屋も心もすっきりする持たない暮らし」
そう言われると、どうしても必要なもの、とっても好きなもの、便利なもの以外は買う必要がない気がしてきますね。買わなくてもいい物が大半を占めてるのでは?
捨てる時に面倒なもの、お金がかかるものに対しては、買うのに慎重でしたが、100円ショップではもっと気軽に買っていました(たくさんではないにしても)
結局、それが不用品となっていくわけです。
この本を読んでから、100均ショップに醤油スプレーを買いに行きました。
その時、ふと味噌マドラーが目にとまりました。いちいちスプーンを使わなくても適量が入れられる便利グッズです。
以前の私なら迷いなく買っていたと思います。だって、安いですから。
でも、レジに向かう前に手に取って問いかけてみたのです。
「本当に必要な物なの?買ってどれぐらい使うの?」と。
そして、わが家はみそ汁をあまり作らないので、使用頻度を考えると買うまでもないという結論に至りました。
今、振り返ってみても、その選択は正しかったのです。
使用頻度が低いものを家に1つ増やすところでした。
金子さんの本を読んで、いい習慣を一つ身につけることができました。たかが100円ですが、安いからと買っていると、長い目でみると何千円と無駄金を使うことになりかねません。
本には、2週間で身につけたい習慣や2週間単位で実行したいプロジェクトなどもついていて、断捨離を効率良く進めるコツを教えてくれます。興味がある人は、手にとってみてはいかがでしょうか?