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カテゴリー:本のレビュー
アファメーションが効かない人が不安を消す方法とは?

自己肯定感を高める方法として、アファメーションがあります。

でも、いくらポジティブな言葉を自分にかけても、不安消すのが難しい場合だってある。

 

アファメーション効かない人向けの本「すぐ不安になってしまうが一瞬で消える方法」をみつけました。

 

アファメーションが効かない理由は?

自分にポジティブな言葉をかけるアファメーション。

私もやったことがあります。

 

でも、「それで自己肯定感が上がったか?」と言われると疑問です。

 

例えば、私は豊かになりつつあるとアファメーションをします。

すると、心の中で、今は豊かではないという想いがスクッと顔を出すのです。

 

アファメーションの言葉とは逆の思いがつい浮かんじゃうんですよね。

 

アファメーションで上手く自己肯定感を上げられる人もいるのでしょうが、私はダメでした。

 

「すぐ不安になってしまうが一瞬で消える方法」の感想

先日、大嶋信頼さんの「すぐ不安になってしまうが一瞬で消える方法」を読みました。

 

不安になりやすい人は、自分のパフォーマンスを十分に発揮できていないそうです。

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私も不安になりやすい人なので、身に覚えがあります。

 

たまにしか会わない人が苦手なんですよ。

仲が悪いわけではないけど、良いともいえない微妙な間柄。

友達なら数年会わなくても、ブランクを感じずに話ができるんだけどね。

 

適切な話題も浮かばず、緊張してしまい、本来の自分らしく振舞えませんでした。

社交的な人ならば、こんな時も上手く立ち回れるんだろうなぁと自己嫌悪ですわ(-_-;)

 

つまり、不安になりやすい人は不安に足を引っ張られて実力を発揮できないのです。

これは、もったいない話ですよね~

 

では、どうすれば不安を消せるのでしょうか?

 

この本は、自分に暗示をかけ、不安を消す方法を提案しています。

 

「暗示なんて、効くんかいな?」

 

最初はそう思いました。

 

そこで、実践してみることにしました。

 

「すぐ不安になってしまうが一瞬で消える方法」を実践してみた

不安になりやすい人は、悪い意味で他の人とは違う意識が強いそうです。

 

人と一緒にいても、「緊張しているのは私だけではないか?」とか「あまりしゃべらない人と思われるのではないか?」とか考えてしまうんですね。

 

私も大人数とか親しくない人と会う時は緊張するので、悪い意味で他の人とは違うと思いがちです。

 

「自分だけ浮いているのではないかしら?」と気になる時があります。

 

そんな時は、血糖値の調和と唱えます。

緊張すると血糖値が上がってしまうので、血糖値を抑える意味合いがあるのです。

 

リラックスと心の中で繰り返すよりも、血糖値にフォーカスしているので、緊張がほぐれていくわけです。

 

あなたにも緊張しないようにと意識すると余計緊張が高まった経験はありませんか?

 

他のことに意識を向けると緊張がとけていくのが分かります。

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そして、他人がうらやましく思えたり、優れた人と比べて凹んでしまいそうな時は唯我独尊の喜びです。

 

私は、この暗示を唱えると、心がワクワクするんです。

「我が道を行けばいいんだよ」と言われているようで気が楽になるんですよね。

 

以前、自分はダメだなぁと思った時に「人は人、自分は自分」と言い聞かせていましたが、唯我独尊の喜びの方が効果てきめんでした。自分に合っているのでしょうね。

 

もちろん本に書いてある全ての暗示に効果があるわけではありません。

人によってしっくりくる暗示。しっくりこない暗示が当然あるので。

 

あなたにピッタリの暗示があるかどうか読んでみてはいかがでしょうか?

 

ブログの文章の書き方が劇的に変わる本「人の心を動かす文章術」

ブログを運営している人ならば、人の心を動かす文章を書きたい気持ちが少なからずあるのではないでしょうか?

樋口裕一さんの本「人の心を動かす文章術」の中から、ブログの文章の書き方に役立つ情報をレビューします。ブロガーじゃなくても、文章を書く際に役立つテクニックが満載です。

 

面白い文章の条件とは?

樋口さんは、文章を書くのに文才はいらないと言います。自転車に乗るように練習しさえすれば、誰でも書けるようになるのだと。

つまり、テクニックを習得すればいいのです。

 

では、面白い文章とはどんな文章なのでしょうか?

・読み手の知らない情報

・読み手にはない体験

・読み手の気付かない所に人生を読む

 

読者の知らない情報や読者にはない体験と言っても、特別なことを書く必要はないはず。
例えば、旅行記を書けば、その場所へ旅行に行く人の参考になるし、本のレビューを書けば、購入するか迷っている人に役立つ記事となります。

 

先日、ブログのアクセス解析を見ていたら、意外なことが分かりました。

アクセス解析では、年代別の訪問者数が分かるのですが、当ブログの訪問者はアラフォーが一番多かったのです。

 

同年代のアラフィフよりもアラフォーがなぜ多いのでしょう?

 

その答えこそ、読者の知らない情報や体験ではないでしょうか。

ブログのテーマであるシンプルライフとは異なる相続や家の売却の記事もよく読まれていたのです。

 

かくいう私も60代の方のブログを読んでいます。10年以上年上の人達がどんな生活をしているのか気になるからです。近未来の自分をイメージするためにも、参考にさせてもらっています。

 

だから、何かの専門家でなくても、特別な体験をしていなくても、あなたの体験は経験していない人にとっては興味を引く記事となるのです。

 

さらに、ありふれた話題であったとしても、ブロガー独自の視点で掘り下げることにより、読者に新たな気づきを与えることもできるでしょう。

 

文章にリアリティを演出する

実際にあった出来事をそのまま書いたとしても、リアリティのある文章になるとは限りません。例え、誰もが「すごい」と驚くような体験をしたとしても、伝え方がまずいとつまらない文章になってしまいます。

 

文章にリアリティを演出するテクニック

・意識して現在形を使う

・会話体を採り入れる

・ちょっぴり悪い心を書き入れる

・ときに自らを省みる

 

過去の出来事を思い出して文章を書いていると過去形になりがちです。

でも、過去形がずらっと並んでいると、臨場感が乏しい印象を受けませんか?

 

「〜しました。〜でした。〜でした」

今一つ、臨場感には欠けますね。

 

そこで、現在形を使うとリアリティのある文章に変わり、読者も話をイメージしやすくなります。

 

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実際の会話をそのまま使うのも、リアリティを感じるテクニックです。

まるで目の前で会話がされているような文章だと、読者も引きつけられます。

 

そして、建前ばかりの優等生的な文章は面白いとは言えません。

ちょっぴり悪い心を取り入れると共感される文章になります。

 

例えば、あなたが欲しいものや役職などを友達や同僚が手にいれたとしたら、嫉妬を覚えませんか?

 

「よかったね」と口では言っても、「羨ましいなぁ」という気持ちを持つのが人間です。そんなちょっと悪い心を正直に文章にすると、読者はリアリティを感じます。

 

確かに、ちょっぴり悪い感情も表現しているブログは、身近に感じますね。

本音を出せるのがブログの醍醐味です。建前の言葉はリアルな人間関係だけで十分ですから。

 

一方、時には自らを反省する言葉も必要です。

 

特に、人とは異なる意見や価値観を展開する時、客観的に自分を見て、「大人気なかったかもしれない」とか「ケチケチし過ぎかもしれない」のように反省する気持ちも加えると共感が得られやすいです。

 

文章のリズムをよくするテクニック

だらだらと同じ一本調子の文章は、退屈で盛り上がりに欠けます。

では、リズムのいい文章を書くにはどうすればいいのでしょうか?

 

リズムをよくするテクニック

・一つの文を短くする

・文末を多様にする

・倒置を用いる

・盛り上げる言葉を加える

 

一番簡単にできるのは、一つ一つの文章を短くすること。

長ったらしい文章は、理解しがたく、ハッキリ言って疲れます。だから、読者に離脱される可能性が高いでしょう。

一方、短い文章は、てきぱきとした印象になり、いいリズムを作ります。

 

また、同じ文末が続くと単調な印象を与えてしまいます。

例えば、「~です。〜です。〜です」みたいに。

私も、できるだけ同じ文末を3回以上続けないように気をつけています。

 

そして、倒置を使うのも、文章に変化を与えるテクニックです。

と言っても、たくさん使いすぎても落ち着きがなくなります。

筆者の樋口さんによると、1000字に1回ぐらい使うが効果的だそうですよ。

 

最後は、盛り上げる言葉です。

盛り上がる言葉とは、「なんと」とか「驚いたことに」のような喚起を促す言葉です。読者が、「えっ?何が起こったの?」と次を読みすすめたくなる言葉が効果的。

 

実は、初めて立ち上げた旧ブログでは、私も一本調子の文章を書いていたのです。

書いている本人は全く気づいていませんでしたが(^^;)

 

では、何で分かったかというと、ライティングの添削を受けたからです。

読みやすい文章ではあるけど、メリハリに欠けると言われました。

それからは、文章の上手い人の記事を分析するように読んで、接続詞を意識して使うようにしました。接続詞を所々に加えると、文章のしまりが良くなるのを実感したからです。

 

人の心を動かす文章術から、webライティングの上達に役立つ箇所を抜粋しました。他にも色々なテクニックが紹介されているので、興味があったら読んでみて下さいね。

 

カレン・キングストンの片付けを実践〜ガラクタ捨てれば自分が見える

カレン・キングストンの「ガラクタ捨てれば自分が見える」を読みました。箱を使った片付け術や心のガラクタを捨てる方法など効果が期待できそうで、やる気にさせてくれる本でした。そこで、早速カレン・キングストン流の片付け実践した感想を書いていきます。

 

カレン・キングストンの片付けではガラクタを箱に分ける

カレンは、部屋を綺麗にするためにガラクタを処分する4つの箱を用意しましょうと提案します。

 

*彼女の言うガラクタとは、使わないもの、好きではないもの、整理されていないもの、狭いスペースに押しこまれたもの、修理が必要なものです。

 

その箱とは…

 

*ゴミ箱行きの箱

*修理用の箱

*リサイクル用の箱

*移動用の箱

 

出典:ガラクタ捨てれば自分が見える

ゴミ箱行きの箱は、文字通り捨ててしまってもかまわない物を入れて、修理用の箱には、修理をして使う物を入れます。

 

そして、リサイクル用の箱には、リサイクルに出したり、売ったり、人にあげる物を、移動用の箱には、他の部屋に移動させる物を入れます。

 

そこで、早速カレン流片づけを自分の部屋でやってみました。

 

でも、修理する物と移動させる物は見当たりませんでした。部屋によっては、4つも箱を用意する必要はないかもしれませんね。

 

ただ、片付け初心者には第5の箱が必要になるかもしれません。

 

*ジレンマ箱

どう処分するか、まだ決められないもの。

 

出典:ガラクタ捨てれば自分が見える

 

これは、まさに必要な箱です。

 

判断に迷う物って必ずありますから。迷うと今まで捨てる判断を保留にしてきました。それが、断捨離が進まない理由でもあるのですが。

 

ジレンマ箱に入れた物は、今度いつチェックするか決めておくのがルールだそうです。

 

私がジレンマ箱に入れたのは、

 

  • ・心理学の通信講座の教材

・仕事で使っていた本など

 

心理学の教材は、7年前に購入し、1年間添削指導を受けていました。勉強したことに後悔はありませんが、今はほとんど見返すことがない物。

 

仕事で使っていた本は、メルカリで売ることも考えましたが、会社で使っていたので、自分の名前が書いてあり、出品を控えていました。これも使っていないので、捨ててもいい物なんです。

 

でも、なぜかすっきり捨てる決心がつかないのです。人から見れば、早く捨てればいいのにと思うような物がなかなか捨てられない。

 

ジレンマ箱に入れた物は、1カ月後に最終判断することにしました。感想としては、期限を決めるやり方はなかなか捨てられない人に向いている方法だと思います。

 

心のガラクタをきれいにするには?

家の中にガラクタがあるように、心の中にもガラクタがたまっています。できることなら心も軽やかにいきたいですよね。

 

心配するのをやめる

私は心配性なので、今までありとあらゆることを心配してきました。そのうちの8割か9割は現実に起こることはありませんでしたが。取り越し苦労が多かったのです。

 

心配することをやめるためにまず、あなたが心の中で考えることは、その対象にエネルギーを与えることであると理解してください。ですからあなたが心配をすればするほど、その心配が現実のものになるのです!

 

出典:ガラクタ捨てれば自分が見える

 

心配すればするほど、現実になると考えると、心配するのをやめたくなりませんか?(実際、現実になるかどうかは別として)

 

私は嫌いな人のことを考えてしまう悪い癖があったのですが、カレンの本を読んでからはできるだけ考えないようにしています。それは、「あの人にエネルギーなんて与えたくないわ」と思ったからです(笑)

 

そして、こうなったらどうしようではなく、こうなったらいいなと思うことを考えるようにしています。その方が気分良くいられる時間が長くなりますから。

 

批判したり、決めつけたりしない

人を批判したくなる時ってありますよね。何であんなこと言うんだろうとか何でこんなことをするんだろうとか。そんな時、思い出したい言葉を見つけました。

 

大切なことは、人間は膨大な宇宙で起きていることのほんの一部分しか理解出来ていないことを認識することです。ですから私たちは、何人に対しても決めつけるべきではないのです。

 

出典:ガラクタ捨てれば自分が見える

 

家族や友達など親しい人に対しても、自分の体験したこと、考えていること全てを話しているわけではありませんよね。逆に、親しい人のことも部分的にしか知らないのではないでしょうか。

 

明らかに悪意をもった行為は別として、人には口にしたくない事情もあるでしょうし、価値観も違います。だから、人の言動を悪く解釈しすぎると歪んだ見方になる可能性もあるのです。

 

誰かの言動にイラッとしたら、決めつけをしていないか軌道修正をしていこうと思います。

 

この本のサブタイトルは風水整理術入門なのですが、全体的に風水を押し出しているわけではなく、風水に興味がない人でも読みやすい文章になっています。

 

 

カレン・キングストンの片付け術を読むと、すぐにでも片付けに取りかかりたくなるスイッチが入り、断捨離もはかどるし、心のモヤモヤも軽くなってきたようです。

やましたひでこ著「自在力」の感想〜心の荷物を断捨離して軽やかに

やましたひでこさんの書籍「新・ココロの片づけ術 自在力」を読みました。単なる片付けにとどまらず、心の荷物の断捨離法が書かれた深い内容の本でした。私の体験談を交えながら、本の感想を書いていきます。

 

悩みを引きずる人の特徴は?

断捨離を深めていく人は、悩む時間がどんどん減っていっている」とやましたさんは言います。

 

身近なところでは、メールやラインを送れば、返事をくれるはずとか、何かをすれば「ありがとう」と言ってくれるはずと期待をしてしまいませんか?

 

でも、現実には返事がこなかったり、ありがとうがない場合もありますよね。

 

こうして、自分と他人の価値観のズレがたまっていくと、心のモヤモヤがどんどんふくらんでいきます。

 

一方、同じ状況にあっても、短時間で気持ちを切り替えられる人もいます。すぐに切り替えられる人はココロの免疫レベルが高いそうです。

 

では、逆に低い人の特徴とは…

ココロの耐性レベル、免疫レベルが低いという要因となるのは、この3つ。

 

自己肯定感の欠如

知らず他人軸

自己制限

 

出典:新ココロの片づけ術 自在力

*簡単に言うと、知らず他人軸とは、よく思われたいと自然に他人軸になっている状態で、自己制限とは、変化を恐れている状態。

 

思い当たる節はありましたか?

 

自己肯定感も低かった私の変化

私も心の免疫レベルは低い方でした。

 

嫌なことがあると、何日も引きずることがよくありました。ベースには、低い自己肯定感や人からよく思われたい気持ちがあったのです。

 

自己肯定感の低い人は、親からダメ出しをされて育った人も多いのではないでしょうか?

 

だから、どうしても苦手なこと、できないことに目がいって、「みんなは上手くできているのに、私はだめだなぁ」と考える癖がついています。

 

それに加えて、他人軸になっていると、人の頼みを断るのが苦手だったり、自分より他人の意見を優先してしまいがち。すると、どんどん不満が募ってしまいます。

 

かつて人に合わせすぎる性格だったので、よく分かります。

 

そのため、相手が上から目線で接してきたり、雑に扱われた時もありました。そして最後には、その人との付き合いがとことん嫌になって、自分から離れてしまう始末。

 

当時は、相手のことを上から目線で嫌な人だと思っていましたが、私が適度に自己主張していれば、関係性が変わっていたかもしれません。

 

ある時、そんな生き方が嫌になって「もうみんなに好かれなくてもいいや!」と吹っ切れたのです。いい意味で開き直ったとも言えます。

 

最低限の礼儀をわきまえていれば、ありのままの自分でいて、嫌われたとしても仕方がないのではないでしょうか。

 

分かってもらいたい気持ちを手放すにはどうすればいい?

家族や他人が期待通りの言動をしてくれずに、ガッカリしたり、怒りを覚えた経験はあなたにもあると思います。

 

自在力では、義理の母親の介護をしたにも関わらず、夫がありがとうと言ってくれないと怒りを感じる70代女性の例があげられていました。

 

でも、夫が「嫁だから介護するのは当たり前」という価値観を持っていたら、いつまでたっても「ありがとう」は言ってもらえません。

 

すると、奥さんはずーっと辛い思いをしなくてはならない。これは、かなりしんどいです。

 

では、どうすればいいのでしょうか?

そもそも、「介護をしたら感謝されて当たり前」という価値観は、自分にとって有効に機能しているか、と見ていく。

出典:新ココロの片づけ術 自在力

 

つまり、感謝しない夫が正しいかどうかは脇に置いて、自分の気持ちを楽にするにはどうすればいいのかを考えます。夫にありがとうと言って欲しかったと気持ちを伝えてもいいですが、期待する答えは返ってこないかもしれない。

 

それには、わかってもらいたいという期待を、自分から手放していくほうが賢明だと。

 

と言っても、分かってほしい気持ちを手放すのは、一筋縄ではいかないもの。

 

認知症の母の介護をしていた時、あまりの辛さに弱音をはいたら、「もっと大変な人もいる」とある人から言われて、傷つきました。

 

そりゃあ、もっと大変な人はいるでしょう。でも、そんなこと言われたら、世の中のほとんどの人は何も言い返せなくなってしまいます。

 

「弱音をはくことさえ、許されないの?」と怒りと悔しさがぐるぐる渦巻いて、胸がはちきれそうでした。

 

結局、私は気持ちをただ分かって欲しかったのです。

 

今思えば、その人は認知症の介護経験がなかったから、介護者の苦労や悲しみは理解できなかったのでしょう。そして、当時の私はそっと触れられただけでもひびが入るほどもろい精神状態だった。

 

経験のない人に分かってもらえないのはしょうがないと思えるようになるまで、ずいぶんと時間がかかってしまいました。その間、怒りの感情に振り回されて、時間を浪費してしまったのです。

 

やましたさんの自在力は、物の片づけ術だけではなく、心のガラクタに片を付ける方法を教えてくれる良書でした。今の生活に生きづらさを感じている人が読むと、解決の糸口がつかめるかもしれません。