グレッグ・マキューンの本、エッセンシャル思考を読みました。ビジネス書であるのですが、日常生活に取り入れられる要素もあります。今日は、エッセンシャル思考を実践した効果と日常生活に取り入れる方法についてお話します。
エッセンシャル思考とは?
エッセンシャル思考とは、数少ない重要なことを全力で追及すること。
私たちには仕事や家事の他にも友達、親戚とのお付合い、町内会の行事、趣味とやることはたくさんあります。その中でも何を重要視して、何をしないかを選ぶことが大切だと著者は言います。
あなたも友達から興味のないイベントや集まりに誘われた時、つい行くと言ってしまったり、人の頼みを断り切れずに引き受けてしまった経験があるのではないでしょうか?
私もあります。そして、後悔することになるのですが…
自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまう。
(引用元:エッセンシャル思考)
本の中で、ハッとさせられた言葉です。人に嫌われないようにするあまり自分のやりたいことがおざなりになっていないでしょうか?
重要なことにのみフォーカスして、「より少なく、しかしより良く」生きるのがエッセンシャル思考の考えです。
エッセンシャル思考を日常生活に取り入れる方法
エッセンシャル思考は、ビジネスパーソン向けの本ですが、日常生活に活かせることもあります。特に、シンプルライフを目指す人にとっては、参考にできる点が大いにあるのでご紹介します。
厳しい基準で決める
服を断捨離する時に、「いつか着れるかも」と取っておくことはありがちですよね。
それを、「この服が本当に好きなのか?」に変えてみると断捨離もはかどります。
人は、手に入れた物の価値を過大評価する傾向があり、物を捨てられない原因の一つになっています。
買い物をする際にも、何となく選ぶのではなく、「本当にこれが必要なのか?」とレジに行く前に厳しい基準で考えてみると無駄な買い物が減るでしょう。
断固として上手に断る
人からの誘いや依頼を断るのは、少なからず罪悪感を感じるものです。
では、どうすれば角が立たずに断れるのでしょうか?
- ・断ることと関係性は関係ない
断ると相手との関係性が悪くなるのではないかと思っていませんか?
お誘いや依頼を断るのは、相手を拒絶することではありません。断ったとしても、自分が思うほど相手は気にしていないものです。
- ・直接的でない表現を使う
きつい言い方をしなくても、やんわりと断ることはできます。
「誘ってくれてありがとう。でも、その日は予定があって…」、「今は仕事が忙しいので、落ち着いたらまた会いましょう」など。
- ・何を失うか考える
お誘いや依頼を受けることで、何ができなくなるのかを考える必要があります。そうすれば、自然と答えは出てくるはずです。何を失うかを考えてから、イエスかノーかを決めるのです。
過去や未来にとらわれない
過去の失敗を何度も思い返したり、将来を心配して不安になることもあるでしょう。そして、心配事の多くは、自分ではコントロールできないことだったりします。
過去の失敗や未来への不安にとらわれるのは、人としてごく自然なことだ。ただし、過去や未来のことを考えるたびに、目の前の大事なことがおろそかになるという事実も忘れてはならない。
(引用元:エッセンシャル思考)
過去や未来に気をとられすぎると、今がおろそかになってしまいます。今すべきことに集中すれば、仕事や家事のパフォーマンスももっと上がるのではないでしょうか。
エッセンシャル思考を実践した効果は?
私は、心配性で将来の心配をする癖があります。最悪のシナリオを頭の中で組み立てて、自分を不安にさせる悪い癖です。
そこで、エッセンシャル思考を実践してみました。
いつものように未来の心配を始めた時に、ストップをかけて問いかけます。
「今、一番重要なことは何?」
すると、今やらなければならないことに集中できて、未来を心配する時間が明らかに減ったのです。遠い将来の心配を今日するよりも、今やるべきことに集中した方がはるかに効率的です。
また、仕事や家事でたくさんやることがあり、キーッとなりそうな時にも、緊急で重要なことだけをリストアップし、優先順位をつけてこなしていけば、ストレスをそれほど感じずに済むことが分かりました。急ぎの用時でなければ、そんなに慌てる必要はありません。
シンプルライフを目指す人にもおすすめの1冊です。