自己肯定感が低い人が自己啓発で上手くいかない3つの理由と対処法について自分の体験も交えて書いてみました。自己肯定感が低い人が陥りがちな罠についてです。
人をほめましょうの罠
自己啓発の本にはよく人をほめましょうと書いてあります。
褒められれば、誰でもうれしいものです(明らかに社交辞令だと分かっている以外は)
ただ、自己肯定感が低い人が人をほめると媚びているかのように受け取られる場合があります。
さらに、下手に出過ぎるとマウンティングや見下しの対象にされたりします。
自己啓発の本をよく読んでいた頃の私は、できるだけ周りの人をほめるようにしていました。人間関係を潤滑にすると思っていたからです。
すると、友達に褒めを要求する人が出てきました。
もちろんストレートにほめてほしいとは言いませんよ。彼女もプライドがありますから。
遠回りにほめてほしそうな言動をとるのです。
でも、私はほんとに「いいな」と思った時だけ褒めたかったので、スルーしたんです。
そしたら、彼女は嫌みで返してきました(笑)
その時、自己肯定感が低い人がほめると逆効果になる可能性があると悟りました。
なので、感謝の気持ちを伝えたほうがいいと気づいたのです。
ほめるのは、自己肯定感を上げてからでないと難しいです。
他人のためになることをしなさいの罠
自己啓発の本には、利他の精神がよく書かれています。
つまり、「他人のためになることをしなさい」です。
正論ではあると思うけど、ここにも罠があります。
自己肯定感が高い人が、他人のためになることをするのは問題ありません。
なぜなら、自分の限界を超えた依頼は断れるからです。
いい意味の自分ファーストができているので、無理をしてまでは人の頼みを引き受けないでしょう。
一方、自己肯定感が低い人は、自分の限界を超えて無理をしてやってしまいがちです。
特に断るのが苦手な人は要注意です。
相手がギブアンドテイクの関係を築ける人ならいいですが、クレクレと頼みごとばかりする人の餌食になってしまう場合もあります。
私は無理な頼み事は断ってきたので、人から利用される経験はあまりありません。
でも、ある友達に対して、私ばかりギブしているなぁと感じた経験があります。
最初は、友達のために何かをするのがうれしかったけど、いつの間にか一方的な関係になっていたのです。
彼女もしてもらうのが当たり前になっていたのでしょう。
「しんどいなぁ」と思った時、自分の心の限界を超えてギブしていたと気づいたのです。
その後、彼女とは少しずつ距離が離れていきました。
当時は、今よりも自己肯定感が低かったので、何かをギブしないと友達でいられない気持ちが深層心理にあったのかもしれません。
人のために何かをするのは、あくまで余裕がある範囲でする。人を利用する人とは距離を置く。
自己肯定感が高い人には当たり前のことですが、低い人にとっては気をつけないといけないポイントです。
ポジティブ思考の罠
ポジティブ思考は、自己啓発の本に必ずと言ってもいいぐらい書かれています。
自己啓発の本を読んだり、セミナーに参加した後は、「ポジティブ思考でいこう!」と意気込んだものの、日常生活に戻るとまたネガティブ思考になった経験はありませんか?
無理な要求をしてくる顧客や上司、わがままな家族、面倒な友達や知り合いなどイライラする環境で暮らしている人は少なくありません。
つまり、ポジティブ思考をキープするのは修行のように大変な状況なのです。
そして、長い人生を積み重ねて作られた思考パターンは、急には変わりません。
結局、「ポジティブ思考になれない私はやっぱりだめなんだ」と自分を責めることに…
これでは、ますます自己肯定感が下がってしまいますね。
思考のくせを少しずつ変えることはできますが、神経質で心配性の人は、楽天家にはなれません。性格が本質的に違うのです。
私もかなりの心配性です。大きな心配事を抱えていると、心が不安に支配されてしまう時もありました。そんな時にポジティブ思考になるのは至難の業です。
なので、心配事を数値化するようにしました。
この件の深刻度(自分目線で)は、10段階で言うと、4だからまだ大丈夫だなとか、最悪の結果にならないためにはどうすればいいのかなと考えるようにしました。
そして、自分の力が及ばないことは天におまかせにして、自分ができることだけに集中するようにしました。
そうすると心が次第に落ち着いてきて、不安に支配される時間が減ってきました。
今日は、自己肯定感が低い人が自己啓発をしても上手くいかない3つの理由と対処法をお伝えしました。